先日、ある企業様にて対話の手法活用のお話を伺ってきました。
ワールド・カフェ的な場を何度も開催しているというその会社。
聞けば、社内で経験者を増やすためファシリテーターは毎回初心者だったり、準備の工夫も問いの工夫も、手探りで独自に
進めてきたとのこと。しかも平日に開催しているので、「なんだよ、この忙しいのに」という雰囲気の参加者もいるのだそう。
やはり会社の中での開催には、いろいろ苦労がおありのようです。
「でもね、、、」
とご担当者はお話を続けられました。
実施後のアンケートを見たり参加者からの感想を聞くと、共通している言葉があるのだそうです。
それは、
「楽しかった!」
忙しい業務の中、数時間の時間を対話の場に費やし、最初は嫌々だった方も話してみれば「楽しかった」に変わる。
対話には不思議な力があるものだなぁ、と思います。
問われれば答えたくなる。
話せば、自分の想いや考えが言葉になり、すっきりする。
相手に受け入れてもらえると、気持ちよくなる。
発見がある。
気づきがある。
共感すると仲間意識が生まれる。
つながりがうれしくなる。
「楽しかった」の言葉の中には、いろんな意味が込められている気がします。
いずれにしても対話には、人を楽しくしたりうれしくしたりする力があるんですね。
お互いに向き合って話をする。
想いを言葉にする。
相手を受け入れる。
そんなことから、いい方向への変化を促していきたいと思います。
(DODパートナー 中川繁勝)