これまでダイナミクス・オブ・ダイアログ(DOD)では、いくつかの企業をモデルケースとして4回のフューチャーサーチ(体験版)を開催しています。
先日、DODのメンバーで今後の活動についてのミーティングを行う際に、実際に自分たちのフューチャーサーチをやってみてはどうか!ということで、フューチャーサーチのプロセスをたどってみました。(実際にはメンバーのみの参加なので、フューチャーサーチとは呼べないのですが・・・)
まずはこれまでのDODの活動の年表とメンバーそれぞれの年表、世の中の動き、それらを重ね合わせて、私たちはどこから来て
どこに向かおうとしているのか、ダイアログを重ねました。続いて、現在私たちを取り巻いているトレンド(傾向)をマインドマップを使って書き出しました。
ここまでの時点ですでに、私たちはどんなリソースがあって、どんな思いで活動を重ね、今どんな課題を抱えているかが自然と浮かびあがってきました。
そのあとは5年後にどんな活動をしていたいか?をワールドカフェのように模造紙を囲んでダイアログ。
最初に過去と現在を書き出して共有したからこそ、この未来についてのダイアログでは非常に深い意見交換がなされました。単に未来を描くだけでなく、どんな本質や価値を自分たちは形にしていきたいのか、その一番深いところを皆で探求していく時間になりました。
ここまでで時間切れになり、続きは次回のミーティングに持ち越しになりましたが、今回この簡単なプロセスをたどって思ったことは、「同じものを見て話す」ことの大切さです。
口頭で説明をしたりやりとりをしていたとしても、発した側と受け取り側では、そもそもの情報量、文脈も違います。発したように伝わっているとは限りません。
一番共有したい大切なことをチームで共有するときには、その前段階として、個々の文脈をすり合わせるという意味で過去と現在をいったん見える化して、その同じものを見ながら話すということが、とても有効なことだと実感しました。
そして、時間がゆるすならば、事前に誰かがつくった資料を印刷して手渡すのでなく、その場でみんなで一緒に「つくりあげていく」ことで、より深くお互いを理解しあうことにつながるのだろうなと思いました。
以前、このメールニュースで、フューチャーサーチのご紹介をしたときに「全体“象”を共有する」という文章を書いたのですが
そのときに思ったことと似ています。
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その人にとって、「象」という言葉の背景には、その人がそれまで生きてきた様々な場面、感情、経験、物語など、その人なりの「文脈」や「意味」が存在します。
対話とはまさにこの「文脈」や「意味」をお互いに理解していくプロセスではないだろうかと思うのです。
全文はこちら→ http://bit.ly/iRdV7u
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そんな実体験ができるフューチャーサーチを、今年は7月に開催予定です。
詳細が決まりましたらまたお知らせしますので、ご興味がある方は楽しみにお待ちください!
(DOD代表 大前みどり)