私たちが2009年にワールド・カフェに関する活動をスタートしてから、丸3年が過ぎました。
この3年間の間、数十回のワールド・カフェやワークショップを開催し、数千人の方々との出会いがありました。
それぞれの場において、未来への種が蒔かれ、芽生えました。
そして、今なおそれが続いています。
もともと私たちが活動を始める根底にあったのは、第1回のワールド・カフェ・ウィークの主旨に記載した思いです。
オープニング・イベントにご登壇くださった田坂広志氏の言葉、
“たとえ、その社会が不完全であり、多くの問題を抱えていても、自らが、その社会を「より良き社会」に変えるための活動に参加
していると感じるとき、人々は、大きな幸福感を感じることができる。”
を受けて、活動の根底にすえた思いです。
「社会を変えるリーダーの登場を待つのではなく、対話の場を通して自らの行動一つひとつで社会をより良く変えていくことができると一人でも多くの人が思えること。」
家庭においても、地域においても、組織においても、学校においても、誰もが当事者であることを知ってもらう、気づいてもらうことが重要であると考えています。
現状を変えたい、変えなくてはならない、と声高に叫ぶことも一つの大切な行動ですが、変革は外からもたらされるもの、力のある人が起こすものではなく、自らの意思で、それを起こそうと思った人の内にそのための力が宿るということを、私たちは信じています。
自分の中に変化をもたらす力があると気付いてほしい。
自分の足で立って、歩みだす人が増えてほしい。
小さな力を集めて、全体として大きな力にしたい。
それに気づいた方、共感してくださる方が、次の一歩を踏み出すときにいつでもサポートしあえるようなネットワークや場をつくり続けたい。そういう思いで、これからも活動をしてまいります。
(DOD代表 大前みどり)