先日、ハワイにて現地の方数名とディナーを共にする機会がありました。
しかし、私の英語力では、聞き取りほど話せないため、その中のひとりに
「Why don’t you speak English、Sakamoto.」と何度も詰め寄られてしまいました。
お互いに色々と話したいことがあったので、私自身も語学力の不足を悔やみましたが、
それ以上に話したいと思ってくれる相手に申し訳ないなぁと。
とはいえ、今話せない自分の足りない部分にフォーカスしても仕方ない。
今目の前に彼らはいるので、今できることは何か?にフォーカスし直しです。
そう考えたときに、ブロークンイングリッシュでもいいから、
少しでも伝えたいことを話そうと努力し、極力通訳代わりの友人には頼らずに話すようにしました。
ディナーの後、海岸に出て、ビーチに座り、波の音で包まれている場所で対話を再開です。
そんな私を見てか、その中のひとりの女性が、
幼少期の経験を共有してくれました。
「私も小さい頃、生まれとは違う国にいたことがあって、そのときは言葉が分からなくて、
少ない単語で何とか話そうと努力したことがある。だから、今の坂本の気持ちはわかる。
でも、伝えたい気持ちは十分に伝わっているし、大体意味もわかるから十分だよ。」と
たとえ言葉が十分でなくても、しっかりと思いを乗せれば、
その背景や思いは理解してもらえ、相手もその前提の上で聴くことに努めてくれるんだと。
彼らの姿勢、態度に心から感謝しつつ、意味は十分でないにせよ、思いは伝わっていることを実感しました。
普段、日本語を当たり前に使う同士だと、そんな言葉の心配も必要ありません。
しかし、お互いに言葉を交わすということは、言葉に思いを乗せて、相手に真摯に向かいあう姿勢が大切です。
話し方や聴き方はその次の問題です。
思いを持って話すこと、そして相手の思いを聴こうとする姿勢、どちらも大切であることを再認識した一夜でした。
(DOD パートナー 坂本敬行)