全体“象”を共有する

 ミーティング、ワールド・カフェ、ワークショップなど、日常の中で複数の人と話をしていてふと迷子になることがあります。それは「何が話されているかわからないとき」と「交わされている言葉の意味にズレを感じるとき」です。

 

 「何が話されているかわからないとき」は、様々なパターンがありますが、傾向としては話が抽象的になりすぎたり、反射的で表面的な言葉のやりとりが続いてしまっているなあという感じがしたりします。もちろん、グループで何かに向かっていくプロセスの中ではそれも起こりうることですし、そういうときは今話されていることがみんな共有できているかを確認したりなど、少し交通整理をすることでまた全体で話が流れてゆきます。

 

 どちらかというともう少し対応が必要なのは、「交わされている言葉の意味にズレを感じるとき」です。例えば「対話」や「あり方」という言葉を、私たちは当たり前のように使っています。でも人によって、どんな文脈で、どんな意図で、どんな意味で使っているのかが違っている可能性があります。そこがズレているまま話を続けていると、なかなか「交わっていかないなあ」という感覚が生まれてきてしまいます。まるで同じ「象」という言葉を使っていても、ある人は「象の鼻」のことを話していたり、ある人は「象の尻尾」のことを話していたり、ある人は「大きなものの象徴としての象」について話していたりするようで、同じ全体の「象」を見ることができず、中々話が一致していかないのです。

 

 でも、その人にとって、「象」という言葉の背景には、その人がそれまで生きてきた様々な場面、感情、経験、物語など、その人なりの「文脈」や「意味」が存在します。対話とはまさにこの「文脈」や「意味」をお互いに理解していくプロセスではないだろうかと思うのです。両者(参加者みんな)にとってのゼロ地点、『そもそも「象」とは何か?』を共有する、ということが必要であるという認識を共有することを、今度迷子になったときには発してみたいと思います。

 

※お知らせ

5月28日、29日の2日間で、そんな全体”象”をみながら対話をするワークショップ、「対話の未来」フューチャーサーチを開催します。私たちにとって重要な課題に対して、全体”象”を見ながら、違いではなく共通していることに焦点をあて、アクションを考えてゆきます。詳細はこちらから。

 

DOD代表 大前みどり

 

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